IT業界で活躍する仕事には、インフラエンジニアというものがあります。インフラというのはインフラストラクチャーの略で、基盤や下部構造という意味です。たとえば、日常生活に必要な道路や電線などの基盤もインフラと呼びます。インフラエンジニアは、ネットワークやサーバーなど、コンピュータを使う際に必要な基盤を構築する仕事です。
インフラエンジニアは、ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアに分類されます。ネットワークエンジニアは、ネットワークを設計し、構築する仕事です。一方のサーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築をする仕事を担います。この2つは混同されやすい仕事ですが、実際にはまったく異なるのです。
また、インフラエンジニアはただ設計や構築するだけでなく、システム運用やシステム保守も行います。システム運用に関しては、システムが正常に動作しているかをチェックし、問題があったときには素早くトラブルシューティングをしなければいけません。
インフラエンジニアは専門性が高く、知識や技術がない人には厳しいでしょう。多くの機器と相互接続できるようにインフラを構築する際、機器そのもののスペックなども把握していないと、理想的な構築は不可能です。そして、基本的にクライアントのニーズに応えなければならず、コミュニケーション能力も欠かせません。クライアントの希望を聞いたうえで、どうすれば理想のネットワークやサーバーを構築できるのかを考えるのです。